失われた文明

【商品市況概況】

「買い戻し優勢に」

昨日の商品相場はおおむね続伸している。ファンドの半期決算対策売りが概ね終了したとみられ、アジア時間から買い戻しが優勢となった。


エネルギーは上昇。特段個別材料があったわけではなく、5月中に商品が一斉に下落したのと同様、商品全体に買い戻しが入る流れに乗った格好。夜間の米在庫統計は内容を見るに米国の石油製品需要が低迷していることを意識させる内容であったが、売買材料とされていない。


ベースメタルも上昇。アジア時間から買いが入り、終始堅調な推移となった。最大需要国である中国のベースメタル需要は、政府の一連の金融政策の影響で鈍化しているが、4月のニッケル鉱石・コンセントレートの輸入が大幅に増加したことにも象徴されるように、同国の「ベース需要」は堅調であり、価格が下落すれば買いが入ることを示唆している。ただし、中国の金融引き締めへの懸念は根強く、上値は重い。


貴金属も上昇。ただしこちらは金主導、というよりは工業金属主導の上昇であった。トピックスとしてはドイツ銀行がロジウムの現物ETFの取り扱いを開始するようである。




「雇用統計」

5月のファンドの益出し売りは、とりあえず一巡したようだ。しかしながらギリシャ問題やQE2終了後の動向等、波乱要因は多い。その中で注目が集まるのが来週発表される雇用関連統計である(米雇用関連統計と商品価格の連関性は高い)。現在、米国の民間部門雇用者数は前月比20万人程度の増加が見込まれている。このデータを元に簡単な回帰分析を行うと、WTIは91ドル、銅は8,700ドル程度が回帰上の推計値となる。いずれも現在の価格よりも低い水準だ。この通りとなるのであれば、6月、また商品価格は調整する可能性があると考えられる。通常であれば6月はファンドの新半期初であるので買いが活発化してもおかしくないが、同月末にQE2の終了を控えていることもあり、上記回帰分析の結果も鑑みると、今年に関しては買いが本格化するのはもう少し後ろにずれ込む可能性がある。いずれにしても、実質マイナス金利が継続していることから、6月以降、投機を主導とした買いが再び入り、相場は上昇することになると考えている。


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コモディティインデックス】
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):36.75(+0.48)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):322.50(+0.55)



【雑感】
この前、というか数ヶ月前
子供とカミさんと上野の博物館に、恐竜展を見に行ったとき
博物館内の本屋で「失われた文明の謎」って本を買った。



ワタクシ、正直この類の話が大好きで
子供のころも「タンサーファイブ」というアニメが好きで、良く見ていた。
(覚えている人はほとんどいない)
どんな番組かと言えば、神話や古代文明の謎をタイムマシンで遡り
問題解決したり、謎を明かしたりする番組だ。
クレタ島ミノタウロスの話なんかも紹介されていたように思う。



話がそれた。



で、この本、「教科書で教えてくれること」と「ここが分からない」
という2部構成になっている。
で、正直なところ「ここが分からない」のところの方が面白い。
たとえば「セティ1世葬祭殿」のところには
ここで見つかった壁画(彫刻画)の中に
どうやっても説明がつかないものが存在していること、等が解説されている。
具体的には、どう見てもヘリコプターや潜水艦にしか見えない物体が
紀元前1300年頃の壁画に描かれているのだ。
(セティ1世葬祭殿で検索すると、わんさかヒットするので見てみてください)。



なんて、想像をたくましくさせてくれるような話が満載なのである。
まだ少ししか読んでませんが、時間をかけて読んでいこうかな、と思っています。