傲慢

【商品市況概況】

「欧州不安の後退と再発と」

昨日の商品市場は上昇後下落した。日米欧のドル供給策発表で金融不安が後退、株に買い戻しが入り夜間の欧州財務相会合への期待が高まったが、結局のところ新しい材料が出てこなかった上、追加財政刺激策の否定、金融機関の経営安定のための施策が発表されなかったことなどが嫌気され、結局週末を控えて引けにかけては下落する動きとなった。引き続く景気後退局面における金融システム不安の発生リスクという、リーマンショック時と同じような材料がそろっており、市場参加者の心理を悪化させている。実際にそのようなシステミックリスクが顕在化するリスクは10%未満であると考えられるものの、「材料として存在している」以上、相場の波乱要因となるのは明白である。


エネルギーは上昇後下落。流動性供給策が信用不安を後退させ、ミシガン大学消費者マインド指数が改善したことが相場をさらに押し上げたが、期待インフレ率の上昇を受けた追加緩和期待の後退で売られた。ベースメタルは総じて安い。欧米向けの輸出需要が減少する中、さらに中国の金融引き締めの可能性が強まっていることが嫌気されている。自動車販売の前月比鈍化等に見られるように世界全体の景気後退に伴う需要減少は避けられず、当面下落圧力が強まろう。ただ、スクラップ供給の不足から中国の国内生産は大幅に増加しており、このことは中国の国内需要が旺盛であることを示唆、さらにファイナンス取引の下支え効果もあるり、メタルの下げピッチはゆっくりとしたものになるだろう。貴金属は上昇。欧州の金融システム不安後退を受けて利食い売りが優勢となっていたが。欧州財務相会合で新規材料が出なかったことから、総じて買い戻しが優勢となった。金との比較で物色されているプラチナも上昇している。



FOMC

来週、市場の注目が集まっているFOMCが2日間にわたって開催される。ポイントは追加の量的緩和に関して、どのようなコメントが出されるかである。このコラムで指摘をしているように、追加緩和を実施するには金融システム不安が高まること...



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コモディティインデックス】

MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):26.11(▲0.57)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):294.16(+1.67)



【雑感】

モルガンスタンレーのマック会長が退任するらしい。
退任後は、ゴーマンCEOが兼任するんだとか。


...ゴーマンCEO


凄いわがままな人なんでしょうか。