ヒカリエ

【商品市況概況】

「欧州不安の拡大と経済統計の悪化で下落」

昨日の商品市場は軒並み下落した。商品相場は殆ど為替相場に足並みをそろえる形となった。週末実施の仏大統領選の結果を市場がどのように判断するかに注目が集まっていたが、総じて財政再建には後ろ向きと捉えられ、リスク回避のユーロ売りが発生した。またその間にECB主要メンバーが追加緩和に関して否定的(というよりは、先に政府がやることがあるだろう)な見方をしたことが更にユーロ売りを助長、これに加えて財政規律重視で独と足並みをそろえていたオランダで内閣が総辞職したことなどがユーロを誘うこととなった。しかしユーロ売り一巡後は今週予定されているFOMCを控え、買い戻しが優勢となり引けにかけてはユーロが強含み、ドルが下落する展開となっている。



エネルギー価格は行って来いの展開となった。朝方発表された中国製造業PMIは特段材料とならなかったが、欧州時間に発表されたユーロ圏PMIが予想以上に悪化したことが嫌気された。これに伴う実需の減少観測と、ユーロ下落・ドル上昇がエネルギー価格の重しとなった。しかし売りが一巡した後はイラン情勢の混迷などを背景に買い戻しが優勢となり結局前日比小幅安で引けている。今後は、欧州不安を背景にポジション調整の動きが強まるものと予想される。CFTCのデータを見るに。WTIはロング・ショート共に減少しているこのことは市場参加者がリスクポジションの解消を進めていることを意味する。今のところ投機筋は原油(当コラムではBrentを重視しているがここではWTI)を買い越ししており、ポジション調整圧力がかかる場合には価格は下押しされ易いと予想される。しかしながらイラン問題の先行きは引き続き不透明であること、景気後退や欧州危機の再燃が意識される中では追加緩和が否定されないことから下値は堅いとの見方は堅持している。下値の目途はBrentで115ドル、WTIで100ドルあたりを想定している。


ベースメタルは下落した。週末の仏大統領選がマイナス評価され、朝方から利益確定の売りに押される展開となった。注目の中国製造業PMIは前月から改善。中堅・中小企業の事業環境の改善と追加緩和時期の先送りの可能性が相殺し合う形でベースメタル価格には大きな影響を及ぼさなかった。しかし欧州時間に発表された独・ユーロ圏のPMIは予想を上回る悪化となり、同地域の景気後退への懸念が強まった(弊社はユーロ圏は緩やかなリセッションに入っていると考えている)。その後売りが一巡するとエネルギー同様、買い戻しが入って下げ幅を縮小した。今後も引き続き中国政府の金融緩和(預金準備率の引き下げ)がどのタイミングで実施されるかと、欧州問題の収束状況がベースメタル市場のメインテーマとなるだろう。今のところ弊社は政策対応余地が大きいことから、中国経済のハードランディングの可能性は低いと考えている。鉄鋼原料価格は商品市場全体に調整圧力が強まる中、同様に下押し圧力がかかる展開となった。しかし中国の鉄鉱石生産はQ112が256.4百万トンと前期の378.04百万トンから大幅に減少する一方、粗鋼生産はQ112が174.2百万トン(前期156.7百万トン)と増加に転じており海上輸送鉄鉱石には需給的には上昇圧力がかかってもおかしくない地合いである。燃料炭は小幅高であった。


貴金属は下落。欧州不安の再燃と、欧州PMIの悪化が嫌気された。金価格は完全に為替に連動する形で、下落後上昇している。銀価格は比較的大きな下落となり、弊社がウォッチしている上昇商品57銘柄中2番目に大きな下落となった。ETF保有残高が昨日大幅に減少している(先週末比▲20.3百万オンス)。銀は年初からの上昇率が9.9%と高かったこともあり、調整圧力が強まったもと見られる。上昇率のみの観点からすれば、プラチナも同様の圧力に晒されてもおかしくはない。



「政治の不連続性リスク」

欧州危機対策を時間をかけて進めてきたが、1人の政治家の交代でその安全網整備に黄色信号がともりつつある。フランスのオランド候補は、サルコジ大統領の財政規律強化路線に反対する形で有権者の支持を集めている。このコラムでどのような政治判断が正しい・正しくないを議論する気はないが、少なくとも欧州は財政再建と金融緩和を同時に行わねばならない状況にあるのは間違いない。最終的にフランスを含む欧州諸国は財政規律重視路線に回帰せざるを得ないと考えられることから、仮に...



コモディティインデックス】

MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):24.7(▲0.17)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):275.49(UC)



【雑感】

最近、大学の頃の友人と
3ヵ月に1回、食事会を開いている。
男も40を過ぎると、どうしても仕事の付き合いが多く
飲みに行くのも仕事仲間
ということが多くなってしまうので



「どこで何をしていても一息つけない」



ことが多い。
なので、あんまり仕事の話をしなくても良く
したところで何かビジネスに結び付けなければならない
という義務感が発生しない食事会を開催することにした。



早いものでもう6回目だ。
やってみて分かったが、こういった集まりは
当初見込んでいたよりも、リフレッシュ効果が大きい。
会話に詰まったとしても、大学の頃の話をすればそれだけで場が持ち
昔話はそれだけでもストレス発散になる。
これは女性が悩んでいる時に、「共感してくれる人と時間を共にする」
ということと感覚が似ているように思う(私は男なので本当のところは分からないが)。
なるほど。女性はこういう手法でストレスを発散してるのね。



話は変わるが。



我々の共通の話題はどうしても大学の頃の話になる。
たまたま今回の飲み会は渋谷だったので
昔と今の違いで盛り上がった。
昨日の話題の中心は、「ヒカリエ」という東急文化会館の跡地にできた新しいビル。
まだオープンしてないから知らないが、多分沢山お店が入るんだろう。
そっちの方が楽しいし、購買意欲もわいてくる。



でも。



昔は良くこのビルの上にあった五島プラネタリウムに行ったよなぁ



ジュラシック・パークとかって確かここで見たよなぁ



そう言えばウルトラマンもこの映画館で見たよなぁ



デート場所に使ってたよなぁ



なんて思うと、微妙にさみしい気持ちになる訳です。
一つ終わりは一つの始まり、と言えますが



若いころの思い出の町である渋谷に関しては
逆に、一つの始まりは一つの終わり
という気がします。



さあ、次回は何処で集まるんだろうか。