お休み

(商品市況概況)
「しっかり」
 昨日の商品価格は堅調に推移した。IMFの経済見通し悪化等の悪材料がこの数日発表されていたが、市場は足許の悪材料への反応が鈍くなっており、むしろ買いが入る結果となった。但し「市場が想定していない事態」が発生する、つまり金融システム等の社会インフラに大きな影響が出る可能性が高い材料が発生した場合には、この限りではないだろう。今やGMクライスラー問題に関しても、有る程度着地のシナリオ(殆どのケースが既に多くの人に想定・指摘されている)が出揃い始めており、もし実際に破綻、ということになれば影響は避けられないだろうが、その深度が以前に比して低下している、との印象である。
 「景気底割れが回避された可能性が高い」のだが「持続可能な景気回復」にはまだなっていないと考えている。今後は、著しい価格低下が修正され以前の極端に低い価格水準から脱却、各国のインフレ政策を切っ掛けに年初よりも高い水準で需給が均衡するか否かを試す展開になると考えている。"

(経済関連ニュース)
SMAP草なぎ容疑者、公然わいせつで逮捕。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比+27千人の640千人(前週改定613千人(速報比+3千人))、市場予想640千人。
・3月米中古住宅販売 前月比▲3%の457万戸(前月改定471万戸(速報比▲1万戸))、市場予想465万戸。
・Q109韓国GDP速報 前期比+0.1%(前期▲5.1%)、市場予想▲0.2%。
・日本政府 2009年度実質経済成長率見通しを▲3.3%(前回発表時比▲3.3%)と大幅に下方修正。GDPの改善は当分見込まれない。

・ドルは対ユーロで続落。株の上昇やユーロ圏統計の若干の改善等が支援材料となった。ドルは対円では小幅下落。
日本株は上昇。特段の売買材料があったわけではないが9,000円の上値をトライする動きが続いている。米国株は上昇。米企業の四半期決算が出揃い始める中、極端な景気悪化懸念が後退していることから買い戻しが入った。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は上昇。企業の決算が然程悪くないことから株式市場は安定しているが、ドル安が2営業日連続で進行したことから買いが入ったようだ。但し現在の価格水準はドル・ユーロの説明力の域を超えており、通貨要因だけで上昇が継続するとは考えにくい。金価格の上昇が継続するか否かは今後株価動向にかかっているが、今後も株が堅調に推移し市場参加者のセンチメントが好転した場合、ドルユーロとの従来の関係が回復したとすると800ドル程度までの下落はあってもおかしくない。但しQ209までは金価格は高値で推移すると見ている。銀価格は大幅に上昇。ドル安や金価格上昇、株価の上昇といったプラス材料が買い材料となったが、200日移動平均線を割り込んで大幅に下落した4月6日とは反対に、200日移動平均線を上回ったところから上げが加速した。

・NYプラチナ価格は上昇。ドル安や株の上昇、中国の宝飾需要の高まりなどが買い材料として指摘されているが、個別の材料に乏しい中、20日移動平均線と1,200ドルの心理的レジスタンスを挟む錬ワークとなっている。パラジウムは200日移動平均線レジスタンスをめぐる攻防となったが、この水準を結局下回って引けた。足許10日移動平均線と200日移動平均線ゴールデンクロスしかかっており、そうなった場合にテクニカルに上値をトライする可能性は高いと考えている。

・3月伸銅品生産量速報 前月比▲60.2%の34,440Mt。


(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。中国の5月前の需要が一巡したと見られることから調整が続いた。但しLME在庫の大幅減少は続いており、下値も堅い。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の追加経済対策への期待や中国政府による市中在庫買い上げへの期待が高まっていることや相次ぐ景気対策の発表に伴い、市場参加者のセンチメントも好転しており価格は一旦底を打った可能性が高い。但し、景気が回復しているわけではないこともあって、一本調子の上昇にはならないと考える。目先は200日移動平均線(5,000ドル)が次のターゲットになろう。LME在庫は▲9,625Mt減少、(FSCは9.1日)、(キャンセルワラント率は15.7%)。売買高は14,766枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が低下しベアフラットニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は1ドルコンタンゴとバックからコンタンゴに転じた。
 昨日の亜鉛価格は下落した。銅と同じく5月前の中国の需要が一巡したと見られ、下値余地を探る動きとなり一時200日移動平均線を下回った。しかしながらLME在庫が大幅に減少したことやNY時間の株価の上昇もあって200日移動平均線を結果的に回復して引けている。但し価格上昇が生産者の増産を引き起こす可能性があることから、上値は重かろう。亜鉛価格は、50パーセンタイルコスト近辺まで価格が低下していたことから割安感も強く、加えて中国政府による市中余剰在庫の買い上げの動きを受けて下値も堅い。LME在庫は▲1,325Mt減少、FSCは11.5日(キャンセルワラント率は8.1%)。売買高は3,873枚。イールドカーブはパラレルに低下。C-3は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は前日比変わらずであった。中国の買いが一巡したと見られる中で水準を切り下げる動きとなったが株価がNY時間にかけて上昇したことなどを材料に引けにかけて回復し、結局200日移動平均線を維持して引けている。LME在庫は+150Mt増加、(FSCは2.8日、キャンセルワラント率は4.0%。)。売買高は1,393枚。イールドカーブは期先が上昇し、ブルフラットニングしている。C-3は5ドルバックとバック幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は下落した。中国勢の買いが一巡したと見られることから、LME在庫の増加もあって下値を探る動きとなった。但しNY時間にかけて株価が回復したこともあり、引けにかけては下げ幅を削る動きと成っている。今後はFOMCや米政府による金融システム対策、信用不安対策が進捗していることで相場の雰囲気が好転しており、実際発表される経済統計も最悪期を脱した可能性を示唆する内容のものが多く、コストベースで見た場合、限界レベル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)を固める動きになると考えている。LME在庫は+17,000Mt増加、(FSCは36.2日)。(キャンセルワラント率は1.7%)。売買高は5,949枚。イールドカーブは略パラレルに低下。C-3は37ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は下落した。中国勢の買いが一巡する中、株価の調整やLME在庫の増加といったマイナス材料もあって下値余地を探る動きとなったが、NY時間の株の戻りを受けて引けにかけては買い戻しが入った。足許のステンレス需要の回復は遅く、上値余地は限られているが、コストベース(2009年のニッケルの限界生産コスト予想は7,289〜9,729ドル)を下回って下落するのは難しいと考えており、金融市場の安定化とともに下値は徐々に切り上がっていくことになろう。LME在庫は+222Mt増加、(FSCは28.8日)、キャンセルワラント率は4.9%。売買高は1,107枚。イールドカーブは略パラレルに低下している。C-3は56ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。LME在庫が大幅に減少したことを受けて堅調な推移となり、NY時間の株の上昇も手伝って大幅な上昇となった。錫は、景気悪化以降も需給がタイトな状態が続いており下値が堅い状態であったが、他金融商品景気対策の影響で上昇する中、下値が固まっていることもあって結果的に騰勢を強めている。LME在庫は▲275Mt減少、(FSCは11.4日)、キャンセルワラント率は6.09%。売買高は657枚。イールドカーブは期近の上げ幅大きく、ブルスティープニングしている。C-3は290ドルバックとバック幅を拡大した。

(エネルギー関連ニュース)
・特になし。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は期近が上昇、期先が下落した。目だった新規材料がない中、ドル安が進行したことやNY時間の株の反発を受けて期近に買いが入ったようだ。足許100日移動平均線を下値に、上値は50ドルが意識される展開となっている。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下しツイストする形でフラットニング。直近限月の騰落率は+1.5%。Brentも期近のみ上昇している。Brentは現在の原油市場の需給をWTIよりもより正確に反映していると考えられるが、足許50日移動平均線を下値に堅調な推移が続いている。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下しツイストする形でフラットニングしている。直近限月の騰落率は+0.6%。WTI/Brentのネガティブスプレッドは小幅縮小している。
 石油製品はまちまち。RBOBは小幅上昇。NY時間にかけて50日移動平均線を目指して水準を切り下げたが、ドル安進行に伴う原油価格の上昇で、引けにかけては買い戻しが優勢となった。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニング。直近限月の騰落率は+0.3%。ヒーティングオイルは下落。週半ばの統計で確認されたように、在庫の水準が高い上冬場の終了とともにディスティレート需要が減少(ヒーティングオイル需要が減少)していることが背景。足元50日移動平均線を割り込んではいないものの、需給的にはこのレベルを下回ってもおかしくない環境。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲0.9%。ICEガスオイルは下落。イールドカーブはパラレルに低下。直近限月の騰落率は▲0.8%。


(ひとりごと)
さっきひとりごとのネタ帳を見ていたら、在庫が1ヶ月を切っていた。
過去3年平均レンジは大体、1.5ヶ月〜3ヶ月だったので
危機的な状態である。
以前もこのコラムで、「ネタ募集」の告知をしたことがあるが
そのときは全く玉が集まらなかった。
完全にネタが切れていることをマーケットに告知してしまったため
スクィーズされてしまったようだ。

今もネタは募集してます
結構高値で買いますよ。多分。


さて。


ゴールデン・ウィーク、近づいてきましたね
皆さん、もう予定は決まってますか?
私は実家の両親と山に行く予定にしております。

しかし

いつも思うが何で日本は毎度毎度、皆と同じときに休まなくてはならないのだろうか
と、思う。
ゴルフだってホテルだって
平日の方が安いんだから

土日も含めて週2日間、好きなときに休んでいい勤務体制になれば
価格のアービトラージも使えるし
多くのサービスが365日無休になって
結構いいんじゃないかと思うんですよね
まぁ、友人と遊ぼうと思うと
同じ日に休みになってくれる方が計画が立て易いってのもありますが
明らかに平日に休んだ方が道がすいているので、良いと思う。

すごくすごく昔、友人とGWにゴルフに行こうとしたとき
河口湖の方のゴルフ場だったんだが
スタート時間に八王子までしかたどり着けず
昼前に自宅に帰る、という情けない事態になったことがある
ああいうとき、運転している人って、尋常ななく神経使うんですよね

乗っている人も「仕方ない」と思ってくれてるんだが(多分)
でも、早くゴルフ場につかないかな、と思っているだろうし(多分)
ああ、このままゴルフ場に到着しなかったら今日はどうやって過ごそうか、こんないい天気なのに、と思ってるだろうし(多分)
こんなことなら、〇〇ちゃんと買い物に行くことにしておけばよかった、と思ってるんだろうし(多分)

と、皆が「ゴルフに行くことを決断したこと」や「時間設定をした人間に対するやり場のない怒り」といった不満を
運転している自分に持っているんだなぁ、と思うと本当につらい。
こういうときに事故は起こり易いのだ。

日本の安全のため、是非フレキシブル週休2日制を導入して欲しい。