金子信雄-その1

(商品市況概況)
「そろそろ一旦調整か」
 昨日の商品価格はまちまちであった。高値での推移が続いていたエネルギーはCTA等のファンド勢の手仕舞いと思われる売りで下落、非鉄金属は周辺材料となる株や為替が価格に対してFavorな方向に推移したことから堅調な推移となった。引き続き市場の最大関心事は実態経済の減速が終了し、回復軌道にどのタイミングで入るか、ということであるがベースは来年の1月に二番底をつけ、その後上昇するというシナリオを想定しているが、金融市場が混乱せず落ち着いた推移となれば年後半に底を打つ可能性は高い。しかしながら、商品相場が急騰したり、国債増発に伴う需給悪化で長期金利が上昇するといった混乱が見られた場合にはこの限りではなく、綱渡りの状態が続くことになろう。とりあえずは7月上旬に発表される、Q209の各国GDP、企業業績、雇用情勢等が最大の注目材料になる。


(経済関連ニュース)
・英銀行協会、LIBOR算出のための金融機関の数を増加する可能性。


NY Dow  :8,539.73(▲15.87)
S&P500   :921.23(+2.86)
NIKKEI225 :9,786.26(+82.54)
JPY/USD :96.18(▲0.18)
USD/EUR :1.396(▲0.0009)

・ドルは対ユーロで下落した。特段新規材料のない中、世界的なリセッション後退観測の強まりで高金利通貨が物色されやすい地合いに。ドルは対円でも下落している。
日本株は反発。新規材料に乏しい中、銀行株を中心に買い戻しが入った。米株はダウが下落、SP,NSDAQは上昇。金融機関の公的資金返済の動きを受けて金融株が物色された。


穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :555.25(▲5)
Cbot Corn :399.25(▲4)
CSCE Sugar :15.00(+0.13)

・大豆価格は大幅に下落した。3月の量的緩和実施から略一貫して水準を切り上げてきたが、景気回復期待のみでは上値を追いにくい環境にあることは事実であり、経済見通しのシナリオどおり、一旦下値を探る動きとなった。イールドカーブは略パラレルに低下している。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが281,578(前週比 ▲22,167)、ショートが108,063(前週比 +14,685)となったことから、ネットで173,515(前週比 ▲36,852)となった。インデックスファンドのポジションは297,147(前週比 +7,301)となっている。

・トウモロコシ価格も下落。代替燃料として用いられるトウモロコシ等の穀物油の原料になる穀物の価格は原油価格の上昇にあわせて上昇してきたが、週末の原油価格調整を受けて調整することとなった。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。今後に関してはFSC水準の低さから引き続き堅調な推移になると見込んではいるが、景気回復を先取りして大幅に上昇していたこともあり、一旦調整する動きになると考えている。尚現在のFSCは1970年代半ばの最低水準に近づきつつある。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが154,138(前週比 ▲3,660)、ショートが29,978(前週比 +600)となったことから、ネットで124,160(前週比 ▲4,260)となった。インデックスファンドのポジションは133,257(前週比 +1,680)となっている。

・小麦価格は続落。冬小麦の収穫が順調になるとの見方が相場を軟調にしている。トウモロコシや大豆に比べて代替燃料として用いられる比率が低いことから需要ののびもこれら2つの穀物ほどではなく、需給悪化の懸念今のところないため、小麦の支援材料は少ない。イールドカーブはパラレルに低下している。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが79,974(前週比 ▲6,555)、ショートが79,219(前週比 +163)となったことから、ネットで755(前週比 ▲6,718)となった。インデックスファンドのポジションは145,551(前週比 +2,877)となっている。


非鉄金属関連ニュース)
Comex Gold :935.60(+1.6)
Nymex Platinum :1,211.2(+3.6)

・NY金は上昇した。ドルが下落したことを受けて買い戻しが優勢となった。しかしながら基本的には株価が堅調に推移していることから現時点において、金を更に物色するような環境にはなっていない。金は株と逆相関の関係にあり、株価が上昇(下落)する局面では売り(買い)が入り易い。今のところQ209の間は金価格の急落は想定していないが、7月以降の経済統計の内容次第では大幅な下落の可能性もある。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 935.60(+1.6)。
 銀価格は小幅安。手がかり材料に乏しい中、現状水準でのもみ合いとなった。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,420.00(▲4)。

・NYプラチナ価格は小幅上昇した。ドル安の進行と株高の進行が材料となった。大手自動車メーカーの経営問題が一旦終息したことから自動車向け脱硫触媒として用いられるプラチナには買い安心感が広がっているのも事実であり、株式市場が不安定になりつつある環境ではあるが、今後も堅調な推移が続くと見ている。プラチナは比較的ドルユーロとの相関が高いが、今のところ一次回帰線上に価格が安定している。昨日の引け(東京時間0:00)は1,211.2(+3.6)。
 パラジウムは大幅に上昇。ドル安・株高が材料となった。昨日の引け(東京時間0:00)は245.5(+6.45)。


(非鉄金属)
Copper 3M :5,030.00(+60:21.25C)
 昨日の銅価格は上昇した。上海在庫の大幅増加を受け手欧州時間に掛けては軟調な推移となっていたが、LME在庫の減少が継続している一方、株価が反発、ドル安も進行したことから買い戻しが優勢となった。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の相次ぐ景気対策の発表に伴い、市場参加者のセンチメントも好転しており価格は底を打ったと考えられ、当面5,000ドルを挟んで高い水準での推移となろう。但し、景気が回復しているわけではないこともあって、夏場に掛けて一旦調整で下落すると見ているが、その下落は、年後半以降の価格上昇の前の調整と見ておくべきだろう。LME在庫は▲1,250Mt減少、(FSCは59.5日)、(キャンセルワラント率は5.6%)。売買高は7,903枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくベアフラットニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は21ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは5,030.00(+60:21.25C)。


Zinc 3M   :1,576.00(+13:28C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。上海在庫の大幅増加を受けて軟調な推移となっていたが、欧州からNY時間にかけての株価の上昇を受けて買い戻しが優勢となった。目先、新規の売買材料に乏しい中、レンジワークが継続している。実需に伴う価格上昇を切っ掛けとした投機筋の買いの手仕舞い売りが出ていたが、一服したようだ。需給はイールドカーブが示すようにタイトではなく、更なる上昇にはやや材料不足の感は否めないものの、当面は現状の高い水準でのもみ合いが継続しそうだ。LME在庫は+1,175Mt増加、FSCは11.4日(キャンセルワラント率は2.0%)。売買高は3,195枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きいがその他のゾーンは略パラレルに上昇している。C-3は28ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,576.00(+13:28C)。


Lead 3M   :1,695.00(+20:23.5C)
 昨日の鉛価格は上昇した。アジア〜欧州時間は銅が軟調に推移していることから調整を余儀なくされたが、NY時間の株の戻りとドル安を受けて10日移動平均線レジスタンスを試す動きとなった。但しLME在庫の増加等のマイナス材料もあり、10日移動平均線を上回って更に上値をトライするには材料不足であり、引けに掛けては売られることとなった。尚、この状況においても大手生産者の生産再開やそもそも景気回復に至っていないことから、上値は限られるとの見方を変更する必要はない。今後は7月以降に発表される経済統計の内容を受けて、下値の落ち着きどころを探る展開となろう。LME在庫は+1,425Mt増加、(FSCは3.8日、キャンセルワラント率は0.1%。)。売買高は1,246枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。C-3は24ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,695.00(+20:23.5C)。


Aluminum 3M :1,680.00(+38:29.5C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。アジア時間は軟調な推移となっていたが、LME在庫の減少と株価の上昇、ドル安を材料に10日移動平均線を下値に堅調な推移となった。但し6月10日にマークした1,701ドルを上回る程の材料はなく、この水準は上回らずに引けている。今後は7月以降に発表される経済統計と企業業績がフォーカスされることになろう。景気底打ち期待感から多くの商品価格が上昇している環境下、コストベースとして一般に意識されている1,750ドル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)までの価格上昇は、金融市場の安定もあってその可能性は高いと考えている。但し、現時点での材料だけではこの水準を回復できなかったため、新規買い材料が必要であると考える。具体的には7月に発表されるGDPなどの経済統計の好転等である。LME在庫は▲2,850Mt減少、(FSCは43.0日)。(キャンセルワラント率は2.4%)。売買高は8,552枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は30ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,680.00(+38:29.5C)。


Nickel 3M :15,200.00(+190:90C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫の減少、ドル安の進行、株高を受けて堅調に推移し、10日移動平均線を回復している。新規の個別材料がない中、株や為替といった周辺材料を受けて価格が変動している。LME在庫は▲54Mt減少、(FSCは29.0日)、キャンセルワラント率は2.8%。売買高は1,151枚。イールドカーブは期近と期先が上昇し、フラットニング。C-3は90ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは15,200.00(+190:90C)。


Tin 3M   :14,825.00(▲125:17C)
 昨日の錫価格は下落した。LME在庫がシンガポール・マレーシアで再び大幅に増加したことから需給緩和観測が強まり期近を中心に売られた。その他の非鉄金属はドル安や株高といった周辺材料で上昇したが、投機の入る余地の少ない錫はさほど支援材料にはならなかった。引き続きイールドカーブの形状が示すように需給は引き続きタイトであり、下げ幅は限定されると見ておきたい。LME在庫は+335Mt増加、(FSCは16.7日)、P596は5.67%。売買高は130枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアフラットニングしている。C-3は17ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは14,825.00(▲125:17C)。


(エネルギー関連ニュース)
WTI :69.55(▲1.82)
Brent :69.19(▲1.87)


 昨日のNY原油は大幅に下落した。景気回復を先取りする形で上昇してきたが、上げピッチの速さと、新規材料に乏しい中70ドル越えの水準を維持するのが困難になったこともあって、週末を控えた調整売りに押された。結果、10日移動平均線を引けで割り込むこととなった。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲2.7%。昨日の引けは69.55(▲1.82)。 Brentも同様の相場展開でNY時間の後場にかけて水準を大幅に切り下げる動きとなった。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲2.8%。昨日の引けは69.19(▲1.87)。 WTI/Brentはポジティブスプレッドは略変わらず。
 石油製品は下落。RBOBは大幅な下落となった。そもそも週半ばの在庫統計では需要が増加、FSCの水準も引き続き低いことが確認されており、堅調な推移になると見られていたが、4月末から維持してきた10日移動平均線を割り込んだことから手仕舞い売りが優勢となった。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲5.8%。昨日の引けは192.44(▲10.51)。 ヒーティングオイルも下落。ヒーティングオイル在庫の水準は週半ばの統計でも確認されているように極めて高くベースとなる原油価格が下落した場合には、連れ安となり易い。結果10日移動平均線を割り込んで大幅な下落となった。イールドカーブは期近の下げ幅大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲2.9%。昨日の引けは178.67(▲5.03)。 ICEガスオイルも下落。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇しスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲0.3%。昨日の引けは583.25(▲1.75)。


(ひとりごと)
昔ゴルフ場でバイトをしていたときのこと。
キャディのバイトをする見返りに、サークルのゴルフコンペにそのゴルフ場を使わせてもらっていた。
バブルの余韻が残る時代にゴルフサークルに所属していたので、コースを使わせてもらうこと自体殆ど不可能であったため、こうでもしないとサークルの運営が難しかったのだ。


で。


とあるとき、サークルのコンペをこのゴルフ場でやったところ
そのゴルフ場に


金子柱憲と、俳優の井上順がプライベートでゴルフをしにやってきた。


そもそも初めて超間近に見る有名人である。
我がサークルの女の子も興奮してサインをもらいに近寄っていった。


が。


サークルの女の子からすれば「井上順はどうでもよく」金子柱憲の方がより重要であり
井上順には誰一人、サインを求めることはなかった。
あの時、井上順、寂しそうだったよな...



遠くから、複数の女の子が駆けてきて


自分にサインを求めるかと思って待ち構えていたら


完全に素通りして金子柱憲にサインを


その後



「俺を誰だと思ってるんだッ!!井上順だぞッ!!」


と、超小さい声で文句を言っていたのを私は聞き逃さなかった。
よっぽど悔しかったんでしょうなぁ。


で。


この組には当然キャディとして私のサークルの人間は付かなかったのだが
後でキャディをした人に話を聞いたところ
柱憲の飛距離はやはり半端ではなく
出だしの激しく右にドッグレッグしているロングホール
曲がり角に非常に高い木が何本も生えているロングホール
(20メートルぐらいの木が複数。現在は数本木が伐採されたらしく、若干簡単になっているらしい)なのだが
ティショットで軽々とこの林を越え
ミドルアイアンでらくらく2オンした


らしい。ちなみに私はこのホールでパーオンしたことは1回もない
ちなみに井上順がどうだったかは知らないんですけど


で。


この感動を是非いろいろな人に伝えようと
翌週のキャディのバイトで私が付いたお客さんに話すことにした
(続く)



ブログランキングに参加することにしました。
皆様クリックをお願いしますです!!↓



にほんブログ村 先物取引ブログ 商品先物へ
にほんブログ村

商品先物取引ポータル

コモディティ・デリバティブのすべて

コモディティ・デリバティブのすべて