在庫統計

統計速報(2009年9月16日発表分)

今回の米在庫統計は原油ブル、ガソリンニュートラル、ディスティレートベアな内容であった。石油製品需要の低迷で石油製品在庫は引き続き積み上がり気味である。今後は著しく積み上がったディスティレートのウィンターグレードへの転換が無事進むだろうか、…

統計速報(2009年8月19日発表分)

今回の米在庫統計は原油ブル、ガソリンニュートラル、ディスティレートニュートラルな内容であった。回復が進まない石油製品需要を背景として石油製品在庫が積みあがっており、原油輸入が調整、原油は大幅な在庫減少となった。当コラムで在庫の十分・不十分…

統計速報(2009年7月15日発表分)

今回の米在庫統計は原油ブル、石油製品ベアな内容であった。ここ数週間、原油は過去5年レンジにFSCを収めるオペレーションが継続しており、これは上手に機能している。しかし、石油製品は景気の先行き不透明感と金融市場の不安定さを背景に需要が頭重く推移…

統計速報(2009年7月8日発表分)

今回の米在庫統計は原油ブル、石油製品ベアな内容であった。ここ数週間、原油に関して生産・輸入・製油所の稼働率調整は上手く行っていると見られ、過去5年レンジを維持している。しかし、今週の統計でポイントとなるのは、ディスティレート需要の著しい減少…

統計速報(2009年7月1日発表分)

今回の米在庫統計は原油ブル、石油製品ベアな内容であった。稼働率が高い水準を維持、輸入生産がネットでマイナスであったことから原油在庫は大幅な減少。石油製品は製油所の稼働率が高いことから供給が先週と同じく高い水準を維持、価格上昇ピッチが速すぎ…

統計速報(2009年6月24日発表分)

今回の米在庫統計は原油ブル、石油製品ベアな内容であった。稼働率の改善に伴い原油在庫は大幅な減少となったが、石油製品はこの動きとは逆で当然在庫水準が増加することとなる。また、今回の統計で気をつける必要があるのが、先週回復したと期待していた需…

統計速報(2009年6月17日発表分)

今回の米在庫統計は原油ブル、ガソリンブル、ディスティレートベアな内容であった。原油は生産の減少を輸入の増加が相殺、稼働率が高止まったことから先週に続いて在庫減少となった。ガソリンは需要が比較的堅調であることからFSCが低下、ディスティレートは…

今回の米在庫統計は原油ブル、ガソリンブル、ディスティレートベアな内容であった。原油は輸入の減少によりFSCが減少、ガソリンは需要が比較的堅調であることからFSCが低下、ディスティレートは引き続き高い在庫水準が続いており、需要も不冴えなことから著…

統計速報(2009年6月3日発表分)

今回の米在庫統計は原油ベア、ガソリンブル、ディスティレートベアな内容であった。原油は稼働率の大幅改善はあったが、輸入量の大幅な増加もあって略FSCは先週と同じ水準となった。一方ガソリンは今週に関しては需要が大幅に減少しており、来週以降の需要動…

今回の米在庫統計は原油ブル、ガソリンニュートラル、ディスティレートニュートラル な内容であった。原油は稼働率の大幅改善に伴い、在庫水準が低下。しかしながら引き続き5年レンジ内でFSCが推移している。石油製品はインフルエンザ問題の終息期待を受けて…

統計速報(2009年5月13日発表分)

今回の米在庫統計は原油ブル、ガソリンブル、ディスティレートニュートラル な内容であった。原油輸入量が大幅に減少、石油製品在庫の高さを映じて稼動率を大幅に引き下げた結果、石油製品在庫は大幅な減少となった。景気対策の効果が剥落しつつあり、かつ新…

統計速報(2009年5月6日発表分)

今回の米在庫統計は原油ブル、ガソリンブル、ディスティレートベア な内容であった。ガソリンのFSC水準は過去5年最高水準を上回っているものの、稼働率をこれ以上引き下げるとドライブシーズン中の在庫が不十分となることから、結果的にディスティレートの在…

統計速報(2009年4月15日発表分)

今回の米在庫統計は原油ベア、ガソリンブル、ディスティレートブルな内容であった。ガソリンのFSC水準の低さから、ディスティレート在庫が積みあがっているものの稼働率を引き下げることができずにいたが、ドライブシーズン前にガソリンの生産は略目処が立っ…

統計速報(2009年4月8日発表分)

今回の米在庫統計は原油ベア、ガソリンベア、ディスティレートブルな内容であった。春先以降、需要が著しく減少していたディスティレート需要が回復、市場予想比ブルな内容となったが、総じて在庫の水準は緩慢な需要の回復の下、高く、引き続き生産者は稼働…

統計速報(2009年4月1日発表分)

今回の米在庫統計は原油ベア、ガソリンベア、ディスティレートベアな内容であった。石油製品需要、特にディスティレート需要が寒波が弱まった影響で大幅に減少している中、石油製品在庫が積み上がっているためである。同時に石油製品在庫の積みあがりは原油…

統計速報(2009年3月25日発表分)

今回の米在庫統計は原油ベア、ガソリンブル、ディスティレートブルな内容であった。ここ数週間、石油製品の需要・在庫動向を睨みながら原油の処理量が調整されているが、稼働率が上がった場合には石油製品在庫が増加し、低下した場合はその逆、という所謂需…

統計速報(2008年3月18日発表分)

今回の米在庫統計は原油ベア、ガソリンニュートラル、ディスティレートベアな内容であった。原油は引き続き石油製品在庫を主語にして、過去5年のレンジにFSCベース在庫を調整する動きが継続。ディスティレートはガソリンのFSC水準が低いため、稼働率の低下と…

統計速報(2009年3月11日発表分)

今回の米在庫統計は原油ベア、ガソリンニュートラル、ディスティレートベアな内容であった。原油は引き続き石油製品在庫を主語にして、過去5年のレンジにFSCベース在庫を調整する動きが継続。石油製品はRBOBの需要が回復していたものの再び失速しているが、…

統計速報(2009年2月25日発表分)

今回の米在庫統計は原油ニュートラル、ガソリンブル、ディスティレートベアな内容であった。原油は引き続き石油製品在庫を主語にして、過去5年のレンジにFSCベース在庫を調整する動きが継続。石油製品はRBOBの需要が増加していることから予想に反し大幅な在…

統計速報(2009年2月19日発表分)

今回の米在庫統計は原油ブル、石油製品ニュートラル〜ブルな内容であった。原油は明らかに石油製品の在庫水準を適正レベルに維持するオペレーションの影響のバッファとなっており、総じて増加・減少が毎週交互に来る状態となっている。原油で特筆すべきは、…

統計速報(2009年2月11日発表分)

今回の米在庫統計は原油ベア、石油製品ニュートラル〜ブルな内容であった。原油の在庫増加は明らかに石油製品の在庫水準が高すぎるために、生産調整が行われたため、在庫が積み上がったようである。原油のポイントはクッシング在庫がタンクのキャパシティの…

統計速報(2009年2月4日発表分)

今回の米在庫統計は原油ベア、石油製品ニュートラルな内容であった。原油は生産が増加、輸入も増加し、著しいイールドカーブのコンタンゴを背景にした在庫の積み増しの動きが見られたようである。その一方で石油製品の在庫水準も高い。しかし今週の統計で特…

統計速報(2009年1月29日発表分)

今回の米在庫統計は原油ベア、石油製品ニュートラルな内容であった。石油製品の最終需要は季節性を取り戻して比較的落ち着いた推移となっているが、前年比4%を超える需要減少が継続しており、生産・在庫の調整が上手く機能していない状態となっている。特に…

統計速報(2009年1月14日発表分)

今回の米在庫統計は「市場予想に対して」原油ブル、ガソリンブル、ディスティレートベアな内容であったが、在庫の「絶対的な状況」は完全にニュートラル〜ベアな内容であったと言える。この数ヶ月間、この在庫統計が「ブルな材料」として捉えられることは殆…

統計速報(2008年12月24日発表分)

今回の米在庫統計は原油ブル、製品ベアな内容であった。原油、ガソリンは概ね、FSCを過去5年のレンジ内に収めるオペレーションが続いているのだが、ディスティレートに関しては需要がULSDなどの高価な燃料を中心に減速し始めている可能性が高く、在庫が大き…

統計速報(2008年12月10日発表分)

今回の米在庫統計は原油ブル、製品ベアな内容であった。概ね、FSCを過去5年のレンジ内に収めるオペレーションが続いており(以前は過去5年平均に維持するオペレーションであったが、価格の急落やイールドカーブの全ゾーンコンタンゴ化の影響で在庫の保有が容…

統計速報(2008年12月3日発表分)

今回の米在庫統計は総じて予想比ブルな内容であったものの、統計の内容自体(絶対水準自体)はベアな内容であった。石油製品需要の前年比割れの状態は深刻であり、米国経済の立ち直りには未だ時間を要することを確認する統計であった。しかし救いなのは石油…

統計速報(2008年11月26日発表分)

今回の米在庫統計はニュートラル〜ベアな内容であった。石油製品需要は前年比マイナスの状態が続いているが季節性を無視するほどの減少ではなく、価格の急落に伴う供給の安定(というよりも在庫が多少増えても問題ない)によって、石油製品の需給環境は略ニ…

統計速報(2008年11月12日発表分)

今回の米在庫統計は略ニュートラルな内容であった。石油製品需要は価格の急落の影響で季節性を取り戻しつつあり、生産に関しても原油・石油製品在庫がFSCベースで過去5年水準を維持するオペレーションが上手く機能しており、金融や実態経済の著しい悪化を示…

統計速報(2008年11月5日発表分)

今回の米在庫統計は略ニュートラルな内容であった。石油製品需要は価格の急落の影響で季節性を取り戻しつつある状況で、一時期の超悲観的な状態からは脱した感がある。また、生産に関しても原油・石油製品在庫がFSCベースで過去5年水準を維持するオペレーシ…